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わたしの勤務先は、巨大都市のビル群の中でもひときわ高いビルだが、ひときわ古かった。わたしが勤務する「シメジテック」はそのビルの72階にある。このフロアには、うちの会社しか入っていない。社名を大きく掲げてはいるものの、社員はわたしだけだ。つまり72階には、ほんとうならわたししかいないはずだった。
はずだった、と書いたのは、今日、このフロアを誰かがずっと歩き回っている音がするからだ。いつもはそんなことはない。古いビルとはいえ、セキュリティはしっかりしているはずなのに。
このフロアには空室が多い。新しい入居者だろうか? 気になって廊下に出てみると、廊下の角のあたりに、丈の短いタンクトップを着た女の姿が見えた。妙な胸騒ぎがして、つい、後を追ってしまった。角を曲がった先の突き当りの部屋の前で、女は立ち止まった。
「新しい入居者の方ですか?」
わたしは声をかけてみたが、彼女は何も答えずに扉を開け、部屋の中に入っていく。不審者ではないと思うが、このままにはしておけない。意を決して、部屋の近くまで行ってみる。三度ノックしてみたが、返事はない。思い切って扉を開けると、薄暗い部屋の中、女が窓の方を向いて立っていた。外の景色を眺めているのだろうか。窓から差し込む光が、彼女の長い黒髪をわずかに照らしている。
「あの……」
声をかけようとしたら、女はゆっくりと振り返った。人形のように無表情だった。その無表情のまま、女はおもむろに片腕を上げる。腕の下に隠されていた白い腋が露わになる。わたしは思わず息をのんだ。毛はきれいに処理され、滑らかな肌には、柔らかな曲線を描くしわが刻まれている。見惚れていると、不意に、甘く懐かしい金木犀の香りが鼻腔をくすぐった。どこから香ってくるのだろう? 女がつけている香水だろうか。そう思った瞬間、視界がぐらりと揺れ、意識が遠のいていく……。
薄れゆく意識の中で、冷たい女の声が聞こえた。
「どうして男って、こう無防備なのかしら……。おかげで仕事は楽だけど。ごめんね、おじさん。あなたのデータ、ハッキングさせてもらう。こんな美人の腋、見られたんだから、文句ないでしょ?」
プロンプト
モデルは「WAI-REAL_CN」を利用しました。
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Negative prompt: score_6,score_5,score_4, worst quality, low quality, bad anatomy, bad hands, missing fingers, fewer digits, source_furry, sourcwe_pony, source_cartoon,3d, blurry
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